東京大学比較文学比較文化研究室

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研究室紹介担当教員紹介大学院学部後期課程
菅原克也 すがわらかつや
専門

比較文学比較文化、比較詩学

日本の近代文学が、欧米の文学・文化の影響のもとに、どのようなかたちで成立し、展開してきたかを考えて来ました。また、日本の文学ジャンルの「外へ」の影響も重要な課題です。最近は、文学一般を理論的に考察する「詩学」に傾斜しつつあります。

 
シニアで主に担当する予定の授業科目名
資料・文献調査法、比較研究の理論、テクスト精読法、比較文学比較文化論演習
 
旧シニアで主に行っていた授業内容名
比較文学論、比較文化基礎論演習、比較文学演習、日本文化基礎論演習
 
この新しいコースと学生さんたちに期待すること

学部ではフランス語フランス文学を学びましたが、英文科や国文科、はては印度哲学科の講義も覗いていました。ただし、あまり真面目に出席する学生ではありませんでした。勉強になったと思うのは、友人たちとやった読書会でした。日本の近現代小説や、英語の小説や戯曲、理論書などを読みました。様々な場所で、いろいろと議論したのが懐かしく思い出されます。そんななかで、比較文学への関心も生まれたかも知れません。

孤独に本ばかり読んでいた時期もあります。本を読んでいればともかくも生きていられる、と思ったものです。本が支えになった時があったのはたしかです。それは、知識を手に入れる、というかたちの読書とはずいぶん違っていました。文章の手触りを頼みにする、という感覚です。

そのことは、今もあまり変わらないかもしれません。ですから、本を読むのはとても遅い。信じてもらえないくらい遅いだろうと思います。また、頭の切り替えがうまくないのか、次から次に別の本を手に取ることができません。

ゆっくり本を読んでみるのは、なかなかよいものです。それから、ぜひ友人たち と、同じ本を読んで議論してみてください。きっと教室では得難い経験をするだろうと思います。

こんなことを書くと、大学の授業はいらないみたいですが、教室で学べることもそれなりにあります。念のため。

 

 

 
 

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