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研究室紹介担当教員紹介大学院学部後期課程

比較日本文化論分科2003年度テーマ講義

胸をうつ読書の力?

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日時・場所

毎週水曜日 5時限目(16:20-17:50)

東京大学教養学部駒場キャンパス12号館1225教室

内容

担当教員:ロバート キャンベル

本という意地悪な「他者」と向き合ってきて何千年になる。制度としての文学は死滅、歴史も記述によって作り上げたフェーブルに過ぎない、とすれば人間はそろそろ、この厄介者とたもとを分かった方がいい。活字離れは時の流れだ、と。

このテーゼを、講義を聴く者全員に真剣に考え、判断してほしい。授業はブックに見立て、全3章13節。本を読んで何になるかを、創造の現場から切り込むこと。読み書きすることで心を「解く」ことが可能かどうか、を考えること。固有の時代と地域に目を向け、読むことが現実をどう作りかえたか、文字がイメージの力能に追いつくことに成功したかどうか、を見つめること。

一回目から「本文」に入るので、受ける人は最初からきっちり出席してほしい。成績は一巻を「読み上げた」上で、レポートを書く、これを評価する。

プログラム

第一章読むことから生み出される表現の力

4/18 林 望(作家・演奏家・書誌学者)
読む、創る、歌う、謡う
4/25 毛利 一枝(装幀家)
装幀としての磁力─本の顔を創る
5/02 柴田 元幸(人文社会系研究科・アメリカ文学)
翻訳の限界と可能性

第二章他者の心を「読み解く」

5/09 門脇 俊介(比較文学比較文化・哲学)
哲学の工房
5/16 野矢 茂樹(広域科学・哲学)
〈意味の他者〉を読む
5/23 大貫 隆(地域文化・古典語)
奇跡物語の「心」

第三章読み巧者の優美なる叱責―歴史のリアリティーとしての読むこと

5/30 甚野 尚志(比較文学比較文化・西洋史)
中世の遺言が言いのこしたもの
6/06 齋藤 希史(比較文学比較文化・中国古典文学)
読み書きする隠者
6/13 神野志 隆光(比較文学比較文化・日本文学)
記紀を読むことのリアリティー
6/20 ロバート キャンベル(比較文学比較文化・日本文学)
胸をうつ日本の読書?
6/27 浅野 秀剛(千葉市立美術館上席学芸員)
〈春本〉のエクリチュアー
7/04 今橋 映子(比較文学比較文化・日仏比較文学)
パリ写真集─ことばと写真の交響

むすび

7/11 小池 昌代(詩人)
7/11 宮本 久雄(比較文学比較文化・哲学)
7/11 藤井 貞和(言語情報・日本文学)
詩を読むよろこび

問い合わせ先

比較文学比較文化研究室(hikaku @ fusehime.c.u-tokyo.ac.jp)

 

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