比較文学比較文化研究室

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研究室紹介担当教員紹介大学院学部後期課程

授業内容一覧

平成29/2017年度授業科目一覧

科目名(担当教員) 講義題目・内容
多元文化構造論II
(大石紀一郎)
[Sセメスター]「現代ドイツ思想史」
(=シニア現代思想「文化社会論」=HSP「文化エコロジーII」)
第二次世界大戦後のドイツ語圏(主として西ドイツ)における思想の展開と政治・社会・文化の関連を何人かの哲学者を扱いながら概説することにより、哲学・思想を政治文化のコンテクストの中で捉えることを試みる。なお、この授業は、後期課程の現代思想コースの科目と合併して行われる。

[Aセメスター]「ハーバーマスの真理論・討議倫理学論を読む」
(=HSP「人間の安全保障演習VII」)
現代ドイツの哲学者ハーバーマスが展開した審理のコンセンサス理論や討議倫理学に関連するドイツ語の論文を読み、議論の枠組みや関連する事柄の理解をめざす。
多元文化協力論II
(谷口洋)

[Sセメスター・Aセメスター]「漢文とその思考の型を、読解の実践を通じて学ぶ」
(=HSP「社会の自立と共同II」)
東アジア文化の研究者として必要な漢文資料の解釈能力を錬成する。
漢文という文体にまとわりつく思考の型を、読解という行為を通じて体感的に学ぶ。

神話と文化II
(梶谷真司)
[Sセメスター・Aセメスター]「規範に関する歴史哲学的研究」
(=GHP「歴史・記憶・教育I」)
「規範」について、哲学、社会学、歴史学など、多面的に考察する。
比較モダニティ論II
(斉藤渉)

[Sセメスター・Aセメスター]「カント『判断力批判』を読む」
(=欧州研究「欧州公共秩序思想」)
I. カント(1724-1804)の『判断力批判』(初版1790)は、いわゆる批判哲学の要となる著作であり、その影響は狭義の哲学を越えてさまざまな領域に及んでいます。
Sセメスターでは、本書の前半にあたる「第一部 直感的判断力の批判」をあつかいますが、カントはここで美に関する判断(趣味判断)を論じています。「目的なき合目的性」、自然美と芸術美の優劣、崇高の概念など、思想史上の重要タームが登場するのもこの第一部です。授業では、哲学史的背景については必要に応じて触れながらも、カント自身のテクストにもとづいたディスカッションをおこないたいと思います。
Aセメスターでは、本書の後半にあたる「第二部 目的論的判断力の批判」をあつかいます。ここでカントは、有機体(生命)に関する判断を論じています。『純粋理性批判』が提示した〈自然〉とは異なる、「自然目的」という特異な概念は、目的論の原理からさらには神学の問題へと通じるものとなります。

基層文化形成論II
(桜井英治)
[Sセメスター・Aセメスター]「室町時代研究」
(=文化人類学「文明過程論I」/「文明過程論II」)
室町時代は現代人にとってなじみの薄い時代だが、今日「伝統文化」とよばれているものの多くはこの時代に源流を発している。したがってこの時代を深く知ることは現代社会の成り立ちを理解することにもつながる。この授業では室町時代の史料の講読を通じて室町時代の政治、文化等の特質について考察する(テキストに関しては受講者との相談によって決定する)。歴史学・文学・言語学・社会学・文化人類学・民俗学など、さまざまな分野からの受講者を広く期待している。
文化コンプレクシティ演習I
(前島志保)
[Sセメスター・Aセメスター]「明治期の新聞・雑誌を概観するV」
(=シニア比較芸術「テクスト精読法VII」/「比較文学比較文化論演習IV」)
新聞・雑誌といった定期刊行物はこれまでは様々な研究の資料として扱われることが多かった。そのメディアとしての在り方自体が注目されるようになったのはごく近年のことである。また、新聞・雑誌自体が研究対象となる場合も、両者の境界を越えて考察されることは稀であった。本講では、明治期の主な定期刊行物のいくつかを取り上げ、刊行頻度、大きさ、紙質、レイアウト、編集傾向、文体、記事ジャンル、視覚表象の用いられ方、取り上げられる話題の傾向などに着目して調査・分析することを通して、言説を盛る器・コミュニケ―ションの媒介項としての新聞・雑誌がどのように変遷してきたのかを具体的にたどっていく。今年度は明治末期の新聞・雑誌を取り上げる予定。
文化コンプレクシティ演習II
(佐藤光)
[Sセメスター]ウィリアム・ブレイク拾い読み
ウィリアム・ブレイクのテクストから、詩、絵画論、芸術論など、よく知られているものや、それほど知られていないものを拾い上げて精読します。ブレイク研究入門、英国ロマン派研究入門を目標とします。

[Aセメスター]島崎藤村を読む
島崎藤村の『藤村詩抄』(1927)を精読します。藤村は合本詩集の序に「遂に、新しき詩歌の時は来りぬ」と書きました。日本近代詩のなかで重要な位置を占める藤村の文語定型詩を、技法、歴史、影響関係などを視野に入れながら、考察します。
文化コンプレクシティ演習III
(渡辺美季)
[Aセメスター]「近世琉球と中国・日本」
(=地域「アジア太平洋文化交流論II」=GHP「東アジアの共生IV」)
近世期(1609-1879年)の琉球は、中国・日本と二重の君臣関係を有しながら、そのどちらにも包摂されずに王国を維持した。この授業では、近世琉球に関わる文献や史料を講読し、琉球および琉球と関わる国や地域を比較し、近世東アジアにおける国・通交・境界・秩序等について議論と考察を深めることを目的とする。今年度は薩摩藩士の史家である伊地知季安(1782-1867年)の著作の中から琉球に関わるものを講読し、近世の日本人による琉球認識や琉球-薩摩の物・人の交流を、具体的に検討する予定である。
文化コンプレクシティ演習IV
(徳盛誠)
[Sセメスター・Aセメスター]「江藤淳『近代以前』を読む」
文芸評論家であり比較文学者であった江藤淳(1932-1999)は、『近代以前』(1985年)において、17世紀から18世紀半ばまでの日本の思想的・文学的現象を、それ以降の現代に至る日本の文化動向を把握する定点として捉え直そうとした。この演習では、江藤が取り上げた前近代のテキストや諸研究を私たち自身が吟味すること、さらに江藤の試みと成果の検討を通じて、近代以前と以後の思想と文学に対する私たち自身の見方をつくることを目的とする。
文化コンプレクシティ演習V
(永井久美子)
[Sセメスター・Aセメスター]「絵巻物を読む」
『日本絵巻大成』シリーズ(正・続・続々)掲載の絵巻を順次読み進めてゆく。
2017年度Sセメスターは、第1巻所収の国宝「源氏物語絵巻」を取り上げる。作品を精緻に読み解くことを通して、詞書と絵それぞれの分析方法と、文学、美術、歴史など複数のディシプリンを横断する研究の手法を学ぶ。くずし字の読解能力も身につけることを目指す。
2017年度Aセメスターは、第2巻、第3巻掲載の「伴大納言絵巻」と「吉備大臣入唐絵巻」を取り上げる。
文化コンプレクシティ演習VI
(田村隆)
[Sセメスター・Aセメスター]『伊勢物語肖聞抄』の比較研究
鉄心斎文庫所蔵の『伊勢物語肖聞抄』を演習形式で読み進める。昨年国文学研究資料館に寄贈された鉄心斎文庫は芦澤新二・美佐子夫妻によって蒐集された『伊勢物語』の一大コレクションで、注釈書『伊勢物語肖聞抄』に関しても写本および二種の古活字版が所蔵される。この授業では諸本を比較しながら注釈本文を読み解いていくことで本書の成立過程を探究し、あわせて『伊勢物語』の注釈史についても知見を深めることを目標とする。
尚、鉄心斎文庫のさまざまな『伊勢物語』については、今秋に立川の国文学研究資料館において展示される予定である。
比較詩学II
(齋藤希史)
[Sセメスター]「古典文学芸術論選読」
(=人文社会系研究科「古典文学芸術論選読」)
中国古典における文学芸術論(詩・文・書・画・音楽にかかわる理論や批評)について、その歴史的な展開をみわたす視野を獲得し、それぞれ特徴をもつ思想・思潮が、相互にどのような関係にあるのかを、構造的に把握することを目的として、会読形式による精読を行なう。

[Aセメスター]「東アジア人文学の諸問題」
(=人文社会系研究科「東アジア人文学の諸問題」)
東アジアの人文学にかかわる諸問題について、参加者の問題意識を共有し、討議によって理解を深める。とりわけ、漢字圏における言語や文学、書記や表象にかかわる問題を取り扱う。
ジャンル交渉論II
(ゴチェフスキ, ヘルマン)
[Aセメスター]
(シラバス未公開)
比較形象論II
(三浦篤)
[Sセメスター]美術制度としての展覧会─フランスの「サロン」徹底研究
17世紀から20世紀まで続くフランスの「サロン」は、現存作家の最新作を展示する美術展として大きな役割を果たしてきた。特に、19世紀はサロンの持つ意義がきわめて大きく、重要作品が発表される場としても機能していた。本ゼミではまず、19世紀のサロンの実態を目録の調査に基づいて可能な限り明らかにすること、サロンに関する最新の研究文献を集中的に読むことを目標とする。その上で、各自の問題意識に基づく発表や議論を行いたい。言うまでもなく、フランス語は必須となる。

[Aセメスター]オペラ座と諸芸術
(シラバス未公開)
比較ナラトロジーII
(伊藤徳也)
[Sセメスター・Aセメスター]「日中比較現代文化史研究」
世界史の動きを背景に置きつつ、文学・カルチャーを中心とした近現代中国文化を、近現代日本文化と比較対照させて、時期毎(1900年前後、1925年前後、1935年前後、1980年前後、1995年前後、2000年前後、2005年以降・・・)それぞれの日中の現代文化のイメージを歴史的に把握するのが大目標である。(本授業ではナラトロジーを特に主題化しない。)
Sセメスターでは、世代論を切り口にして日中双方の現代文化史を検討したい。それによって、各芸術形式、各ジャンル形式の変遷・進展を把握し、それと同時にその流れの中において屹立せんとする各創作物各創作者の特徴に迫りたい。
基本的に受講生の自由なテーマ設定の研究調査発表によって授業を進めるが、報告者は、創作物・創作者を取り囲む世代別の社会事象(政治、経済、文化産業システム、読者観客等の享受のあり方等)に最大限の注意を払ってほしい。発表は、学術研究のルールを踏まえて実証的に議論を行い、明快にプレゼンテーションを行うためのトレーニングと考えて欲しい。発表が当たっていない受講生は、漫然と受け身になって聴講するのではなく、発表者の議論やプレゼンテーションを、お手本あるいは「他山の石」として真剣に聴いてもらいたい。(他人の発表の聴講を意味あるものにするトレーニング)
中国の「80後」の特徴はよく知られているが、他の世代や日本の各世代も粗略ながら特徴付けがある程度可能である。もちろん世代論は世代論にすぎないので、本授業では、探究の補助線に使うだけだが、それによって、興味深い事象がかなり浮き彫りにできるのではないかと期待している。
比較思考分析II
(古荘真敬)
[Sセメスター]「永遠回帰」
「永遠回帰」をめぐるニーチェのさまざまなテクスト、そして、「ニーチェの永遠回帰」をさまざまに解釈した諸テクストを比較しながら、そこで問われようとしている事柄の核心をさまざまに問い直したい。

[Aセメスター]「哲学」
哲学問題を議論し考察を深める

比較文学比較文化演習I
(田口一郎)

[Sセメスター・Aセメスター]「漢詩・漢文(中国古典詩文)の読解」
『明七才子詩集掌故』の閲読を通して,古典詩文の読解,古典注釈の方法を学びます。テキストは早稲田大学図書館蔵本
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko11/bunko11_d0153/「明七才子詩集掌故」でgoogle検索をかけると一番上に出てきます)等をweb上で見ることが出来るので,ご確認下さい。
『明七才子詩集掌故』は,明代の古文辞派と呼ばれる詩人たちの詩に,江戸の学者が注釈をつけたものです。
比較文学比較文化演習III
(今橋映子)
[Sセメスター]〈雑誌〉研究の可能性-文学・美術・文化研究の現場で
(=シニア比較芸術「比較文化論III」)
インターネット環境の進化と、雑誌復刻事業の蓄積によって、文化研究における〈雑誌〉分析の可能性は、一段と広がってきている。本授業は、〈雑誌〉を研究補助として扱うのではなく、雑誌そのものを対象とした文学、美術(写真、映画、建築等を含む)、文化研究がいかにして可能かを探る。具体的事例の検討と、参加者の研究発表から構成する予定である。参加者には予備知識を要求しない。また文学、芸術、思想、文化など、どの分野の(どの地域の)専門でも参加可能である。ただし、課題テーマあるいは自由テーマのどちらかを選んで発表し、さらに他参加者発表のディスカッサントをこなす、積極的参加が期待される。希望者は、初回の授業に必ず出席すること。
比較文学比較文化演習IV
(寺田寅彦)
[Sセメスター・Aセメスター]Lire « Paris, fin de siècle ; culture et politique » de Christophe Charle (1)/(2) 
Connu comme auteur de « La naissance des « intelectuels » (1880-1900) », Christophe Charle nous montre, à travers des analyses à la fois socio-historiques et littéraires, la place prépondérante de la capitale française dans la culture européenne à la fin du XIXe siècle. Nous essayerons de mieux comprendre cette période marquée par la montée en puissance des médias, par la concurrence acharnée entre différentes tendances littéraires et artistique, et par l’essor du nationalisme et du racisme.
比較文学比較文化演習V
(野矢茂樹)
[Sセメスター]「主観的、間主観的、客観的」(3) ドナルド・デイヴィドソンの第三論文集第三部の諸論文を取り上げ、デイヴィドソン哲学の展開を捉える。また、そこで論じられる認識論の諸問題に対して考察を深める。

[Aセメスター]「哲学」
哲学問題を議論し考察を深める
比較文学比較文化演習VI
(菅原克也)
[Sセメスター]夏目漱石『三四郎』を読む
(=シニア比較芸術「比較日本文化論I」)
夏目漱石『三四郎』を読みながら、文学のテクストを分析する方法論、態度を学ぶ。

[Aセメ]近代文学思潮の歴史を読む
William K. Wimsatt and Cleanth Brooks, Literary Criticism: A Short History の第20章以降を読んで、近代文学思潮の歴史を学ぶ。
超域文化科学特別講義I
(佐藤宗子)
[Sセメスター]児童文学の「語り」
「児童文学」というジャンルがどのようなものであるか、概括的な知識を得るとともに、その特徴を「語り」の面から追究していくことを通して、主として日本における「現代児童文学」の流れに即しつつ、このジャンルの可能性や課題について考察を深めていく。 児童文学の批評的な文章を読み進めると同時に、随時、関係する創作を授業中ないしは課外に読んでいくことも行っていく予定である。
これまで「児童文学」に親しんでこなかった受講者も想定しつつ、それぞれの子ども期における「読書」を振り返ることを通して、さまざまな「児童文学」体験に気づいていくことから出発していきたい。

[Aセメスター]「戦争児童文学」を考える
(シラバス未定)
超域文化科学特別講義II
(木俣元一)
[Aセメスター]集中講義「ゴシックの宗教空間と「インスタレーション」」
(=シニア比較芸術「比較文学比較文化特殊研究II」)
12世紀中期から15世紀後半にかけてのヨーロッパ北部を中心に、大聖堂、礼拝堂、都市などの空間に設置された美術作品について、その空間に存在する多様な要素(聖遺物・祭壇・他の時代の建築や美術など)とともに編成される「インスタレーション」という観点から考察することにより、この時代の美術を考えるための1つの枠組を提案したい。
超域文化科学特別講義II
(勝又基)
[Sセメスター]「支配の道具か、庶民の娯楽か―江戸の孝と文学」
江戸時代の文化・文学を孝という道徳面から見直そうとする。
江戸の孝文化は、孝子という実在の人物、孝子表彰という政治行為、孝子伝執筆という文学行為、逸話の形成という説話行為、孝子伝の出版・流通という経済的行為など、さまざまな要素が絡み合った多面的かつスケールの大きなものである。
江戸時代における孝のありかたを明らかにする上で、どのような調査を行うべきなのか。そして孝という面から見直すと、江戸文化はどのように異なった面を見せてくれるのか。こうした点についての私見を示す。
目標は、この授業を通じて、受講者が文化に対する独自の視点を持つための方法を体得することである。

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